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たいどうA
(おく)の「霊場(れいば)」に()かう途中(とちゅう)女性(じょせい)道脇(みちわき)(かべ)になっている(つち)興味(きょうみ)()

「この土、フツーの土じゃないよ」

粘土(ねんど)じゃないかな、ほら、粘土みたい」と言いながら(さわ)って手に付いた土を(しめ)して見せ、

今度(こんど)はそこから小石(こいし)()り出して「なんで、石があるんだろう。こんな(まる)い石」と言いながら

不思議(ふしぎ)そうにしていた。

彼女の様子(ようす)からすると、丸い石がある(こと)が不思議だったみたいだ。

それは表面(ひょうめん)凹凸(おうとつ)のない、なだらかな楕円(だえん)の石だった。

自分がひとつ()ったあと、またひとつ見つけて今度(こんど)は何も言わず、

当たり前のように私に手渡(てわた)した。

!?

(だま)って石を手渡された私は。

え。

...ど..どうしたらいいんだろ。と思いながら、

しばらくその石を()って片手(かたて)で土を(ぬぐ)いながら(にぎ)って歩いた。

私は(とく)に石を()しいとは(それがどんな石でも)思わなかったので、

いったい、どうしたらいいか(まよ)った。

石を握ったまま、歩きながら。

彼女に()からないようにポトリと()てたらいいのかな?などと(かんが)えながらしばらく(ある)いた。

しばらく歩いて。

(石を()しくはないけど)まぁ、わざわざ(いただ)いたのだから、持ち(かえ)るという事だろう、

と思い(なお)しそのままジーンズのポケットに入れた。



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その日持ち帰ったその石、結局(けっきょく)どうしたらいいのか分からなかったので(笑)

自室(じしつ)の「聖域(せいいき)(と、勝手(かって)()めてる場所(ばしょ))」に()いたまま、

その日からずっと、今もその「聖域」に保管(ほかん)されている。

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その()もその(おく)霊場(れいば)に向かって二人で歩きながら、雑談(ざつだん)の中で

3才くらいまで
諸塚村(もろつかそん)宮崎県(みやざきけん))で()ごした事を(はな)すと、咄嗟(とっさ)に「平家(へいけ)落人(おちうど)?」と()かれた。

それがすごく可笑(おか)しくて(笑)

(わら)いながら「わかりません」と(こた)えた。

わからないと言うか...可能性(かのうせい)はかなり(ひく)いと思うけど(笑)

彼女が平家の落人を連想(れんそう)するには(わけ)があって。

諸塚村(もろつかそん)のすぐ(ちか)くに椎葉(しいば)という(むら)があり、

そこはかつて平家(へいけ)落人達(おちうどたち)がたどり()いた山奥(やまおく)の村で全国的(ぜんこくてき)にも有名(ゆうめい)なところ。

その、椎葉村(しいばそん)で行われる年に1回の椎葉平家まつり(しいばへいけまつり)には、

村の人口(やく)3千人に(たい)して全国(ぜんこく)から3万人以上(いじょう)見物客(けんぶつきゃく)(おとず)れるほど。

「平家人気(にんき)」です。

なので、そこからそう(とお)くない諸塚村にも、

当然(とうぜん)落人(おちうど)分散(ぶんさん)しているだろうという発想(はっそう)で、

その()()いているのかと(たず)ねられたわけだ。


【20070603】つづく







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